いよいよ衆議院議員選挙です! 投票率アップを!

衆議院が10月14日に解散、衆議院議員選挙が10月19日公示、31日投票です。

衆議院の解散

長かった安倍政権を2020年半ばに引き継いだ菅政権は、10月の自民党総裁選挙に首相不出馬となり1年あまりで幕を閉じました。緊急事態宣言下の感染症対策を最優先すべきところ「ゴーツートラベル」「2020東京オリンピック・パラリンピック」を強行する、国民の命をおざなりにしたちぐはぐな対応が目立ちました。
9月29日に自民党総裁に選出された岸田氏が、10月4日に第100代内閣総理大臣となり、内閣を発足後わずか10日で衆議院を解散、あわただしく衆議院選挙を迎えることになりました。

東京・生活者ネットワーク(東京ネット)の衆議院議員選挙取り組み方針

東京ネットは9月111日に衆議院議員選挙取り組み方針を決定しました。基本政策として次の5項目を挙げています。

1 憲法にのっとり、平和、国民主権、基本的人権を尊重する
1 地域主権を確立する
1 社会保障を充実させる
1 原発ゼロ、省エネルギー、再生可能エネルギー政策を推進する
1 国会議員の女性比率5割をめざす

東京ネットは取り組み方針に基づき、立憲民主党公認の19人の推薦を決定しました。中野区は東京7区で長妻昭氏(前)、東京10区で鈴木庸介氏(新)の2候補です。

「選挙で変える! 東京7区市民連合」(ななれん)に参加

中野ネットは第7区(中野区南部、渋谷区全域、目黒区、品川区、杉並区の一部)で、市民と立憲野党との共闘を目指す「ななれん」に参加して、「総選挙2021政策要望書」起草に参加しました。ななれんは、衆議院議員選挙公示に先立ち、10月16日(土)に「1016 野党は一緒 私たちも一緒 2021衆院選キックオフ」集会を開催しました。司会進行は中野ネットの細野かよこが務めました。

キックオフ集会で司会を務めた細野かよこ

この日のメインイベントは、政策要望書への署名。関係者の努力が実り、立憲民主党・長妻あきらさん、日本共産党・笠井亮さん、新社会党、中野・生活者ネットワークの各政党が、ななれん市民連合と政策要望書に署名をしました。中野ネットは代表の加藤まさみが署名を行いました。

署名に次いで市民と予定候補者とのあいだで医療政策、核兵器禁止条例批准、原発・気候変動問題の三つのテーマについての「本気度を問う」質疑応答がありました。どの質問も命、健康を最優先の政治を求めるものでした。

予定候補者に、気候変動問題について質問

中野ネットは以下の質問をしました。
「中野・生活者ネットワークです。気候変動について質問します。
温暖化は気象異常、コロナ禍という形で命と健康を脅かしています。脱炭素は重要ですが、ほかの問題をマスキングしています。より包括的な環境政策に期待して質問をします。

1.第6次エネルギー基本計画案では引き続き原発利用を提示しています。脱原発、処理水の放出を含む福島原発事故処理の道筋について聞かせてください。
2.都市域の拡大と都市人口の増加は自然環境の後退を招き地球環境に負荷を与えています。 また人工的で過密な大都市は水害にも疫病にも脆弱です。気候危機コロナ禍の教訓を踏まえて今後の政治はどのような変化を必要とお考えでしょうか。」

原発と気候変動問題について質問する加藤まさみ

質問に答える長妻あきらさん

質問に答える笠井亮さん

2人の候補者からは質問の意を汲んだ回答がありました。
最後に長妻さん、笠井さんの熱のこもったスピーチがあり今回の選挙への期待が高まる中で終了しました。詳細は以下にあります。

ななれん(選挙で変える!東京7区市民連合)さん (@nakano_shibuya7) / Twitter

https://www.youtube.com/channel/UCOH-o5dO4KxEUB

エッセンシャル志向へ潮目を変える

いよいよ衆議院議員選挙が始まりました。格差を広げた新自由主義・自己責任の政治にピリオドをうち、すべての人の生活のエッセンシャルを満たす社会を導く選挙であってほしいです。

潮目は変わり始めています。8月の横浜市長選は、コロナ対策とともにIR(カジノを含む統合型リゾート)開発を争点に続いてある衆院選を占ううえで注目されました。結果はIRに反対の立場をとる医師で元横浜市立大学教授の山中竹春氏(立憲民主党推薦、共産党と社民党支援)の圧勝でした。IRへの関心が薄れてきた証と考えられます。

昨年初頭から始まったコロナ感染は命・健康・環境の大切さを、コロナ禍による混乱は政治がいかに重要かを実感する機会になりました。残念なことに為政者を選択してきたのは有権者に他なりません。社会の潮目を変えるのは有権者の意識と投票です。候補者たちのライバルを揶揄しアレルギーを引き起こす常套句や著名人の応援に惑わされず、候補者の声に耳を傾けて潮目を変える一票を投じたいです。