夏休みの宿題に最適!「水質調査と生きもの調査」

妙正寺川の水質調査 今年は2か所でしました。
7月19日(土)午前、時折小雨がぱらつき気温26度と比較的涼しい中での調査でした。大人15人(講師含む)・子ども12人の大勢で、まず中野水再生施設(下水処理場)からの処理水が川に流れ込む所を観察、その上流と下流の水を川の上からバケツで採取して調査しました。
上流は水が少なくよどんでいるよう。下流は水かさが増すので流れがありました。川にはごみが落ちていましたが、カルガモがいてなごみました。
調査結果は以下の通りですが、下流はどの値も総じて高くなっていて水の汚れが増しています。石けんの使用・皿の油や汚れのふき取り(食器洗いの前に)など家庭排水を汚さないことが求められます。下水は薬品ではなく微生物で処理されますが、トイレの汚水も含み、完全にきれいな状態ではありません。新宿区落合の水再生施設では、完全処理水(飲むことができる水)が隣の親水公園に流れています。
子どもたちはこの実験に興味津々!ママたちからは『夏休みの自由研究にピッタリ』との声もありました!

採取場所  水温 COD         NH4-N          NO2-N0      NO3-N   PO4-P
          (科学的酸素要求量) (アンモニウム態窒素)  (亜硝酸態窒素) (硝酸態窒素)  (リン酸態リン)
  上流    21℃    4        0.2      0.04 7 0.05
  下流    23℃    8        0.5           0.1   7 0.07

平和の森公園の生き物調査

水質調査に引き続き『五感を研ぎ澄ます』生き物調査のはじまりです。
講師の“のんの”さんのリードで、公園の中を散策します。普段は見過ごしている草や木や実たち。特に落ちていた「タブノキ」の実が黒・緑・白に変化して、子孫を残していっている姿に驚きました
ヤブを枯らす「ヤブカラシ」もありました。いろんな木にからみついて、木を枯らしてしまうのでこの名前がついているのだそうです。最近増えているので、見つけたら抜いて下さいとの事でした。
暑くもなく雨にもそれほど降られなかったので、気持ち良い森林浴ができました。
抜け殻を見ただけでセミの種類や雌雄がわかる中学生は、小さな子どもたちの羨望の的でした。

☆この企画は生活クラブ「まち中野」と中野区生活クラブ運動グループ地域協議会の共催でおこなわれました。