動き出すグリーン革命〜走り出すアメリカ、後ずさりする日本〜

2009年9月8日 14時11分 | カテゴリー: トピックス

「エネルギーをかえるとき」

9月5日葛西区民会館で開催された「MAKE the RULL」 地域セミナーに参加してきました。
「エネルギーをかえるとき」と題した環境運動家・田中優さんの講演は大変興味深いものでした。

冒頭のビデオで、15年前にアメリカでトヨタや本田が電気自動車を貸し出し、その性能や環境への負荷で大人気となっていたのに、突然全ての自動車が町から消え、廃棄されていたという事実があった事を知りました。(トムハンクスも出演していました)アメリカのNPOが作成したこのビデオから、これは石油企業の既得権を守るために仕組まれた政策だった事が推察されます。更に石油をめぐって戦争を起こし、軍需産業を太らせ、戦争による環境破壊・人間の殺戮もしていたなんて・・

ブッシュ政権時代まで温暖化政策に消極的だったアメリカでは、オバマ政権の登場以降、再生エネルギーの利用拡大や限られたエネルギーを地域で上手に使う「スマートグリッド」の展開など、政策を大きく転換させています。
太陽光で発電した電力を町の中の電気自動車に貯めて地域で使う図はわかりやすいものでした。「スマートグリッド」はドイツではじまり、EUに広がり、米ではボルドー市が電力会社とIT企業との協働で始め、それがアメリカ全土に広がりつつあります。自然エネルギーの地産地消と自然エネルギーを貯めることができるインフラが整備されています。

日本では今迄、電気は貯められないからと電力消費のピークにあわせて発電所が建設されていたのですが、ピークを下げるには例えば、ピーク時の電気料金を上げるなど方法は幾らでもあるのに、それをしないで、キロワットあたりの単価も安いと嘘までついて原子力発電所を作っていたのです。ドイツのガブリエル環境大臣は「原子力発電は安く、CO2を排出しないという神話は一掃すべきだ。原子力発電は、気候保護対策の選択肢とはならない」とコメントし、ホームページ上でも述べています。

日本の省エネ技術は世界でも優れていて例えば暑いのに冷房の温度を高く設定するなどの我慢をしないでも省エネは出来るし、電力を貯めるキャパシタや東芝SCiBのように蓄電装置の技術は日本で開発されたすぐれものなのに、日本でより外国で注目され使用されています。

その地域に合った自然エネルギーで発電し、その範囲内で暮らす工夫をする。
日本でもエネルギー政策の転換が必要です。政権交代はこれに答えてくれるでしょうか?
他の地域に建設する予定の中野区の「区民風車」は如何なものでしょうか?
私たちは少しでも多くの人にこの事を伝えなければと思いました。出来る事から始めよう!
 田辺雪子