環境に係る各計画とゼロカーボン宣言文案に関する意見交換会

中野ネット環境部会の加藤と田辺は417日、中野区役所で開催された以下の意見交換会に参加しました。

1)第4次中野区環境基本計画(素案)及び中野区ゼロカーボンシティ宣言文案
2)第3次中野区地球温暖化対策地方公共団体実行計画(事務事業編)(素案)
3)第4次中野区一般廃棄物処理基本計画(素案)
各計画の素案、宣言の文案は、文末のリンクからご覧になれます。

意見交換会で配付された資料

環境課の波多江課長とごみ減量推進課の伊東課長からの説明のあと、意見交換をしました。参加者は6人と少なかったものの活発な意見が出ました。以下、参加者からの主な意見です。

脱炭素社会の推進と気候変動への適応について

区は2013年の1059千トンを基準に2025年まで33%、2030年には46%の削減目標を提示しています。

参加者「CO2排出量の削減について、東京都の基準で換算すると59%以上になる。60%にしては。また区役所や区有施設での削減目標も2013年度から2019年度までに31.3%削減しているのに2030年度までには(2013年度に比べ)46%とは少ないのではないか」

中野区「都ほど予算がない、実現不可能な計画は立てられない」との答弁。

参加者「脱炭素の目的を達成するためにクリーンなエネルギーとして原子力発電を使わないと明記にて欲しい」

中野区「国の方針もあり、言いにくいが承っておく」

参加者「再生可能エネルギーの中のバイオマス発電に外国からの木材を輸入しチップにして使っている場合があるがそれではエコではない。チェックしているのか」

中野区 ?(メモが取れませんでした)

循環型社会関連について

参加者「ペットボトルのリサイクル機では、中野エコポイントがもらえるが、マイボトル推進に反していないか、給水所を設けるようにしてはどうか」

中野区「承っておく」

参加者「一人当たりのごみの排出量が23区で最低なのは区民としてもうれしい。さらに進めるには燃やすごみの39%にあたる生ごみは有機物として積極的に循環してほしい。コンポスト斡旋をもっと推進してはどうか」

中野区「今は新しいコンポストも出てきており、検討する」

参加者「オーナー不在のアパートなどの廃棄物・資源回収の出し方が問題である。不動産斡旋業者に利用者への周知働きかけをしてほしい」

中野区「働きかけてはいるが難しい」

参加者「公園・路上・廃棄物・資源回収場所で不法投棄を扱う担当する部署が異なり、放置されている廃棄物の処理依頼がスムーズにいかない、窓口を一つにしてほしい」

中野区「一本化は難しい」

安全安心で快適な生活環境について

参加者「公共工事で物を作るときには建築物のZEB化、エコマテリアルでするべき」

中野区「承っておく」

参加者「新しい環境に配慮した工法の建物は同規模の古い建物に比べて環境負荷が少ないとしても、大規模な開発は総量として環境負荷が大きいことを考慮すべき」

都市の中の自然環境関連について

参加者「水循環、緑地に関する記載がすくない、降雨時に河川に合流式下水道から汚水が流入しないよう抜本的改善を目指すよう都に働きかけてほしい。合流式下水道で河川が汚れるという問題を周知し「雨の日には洗濯をしない」などの工夫の啓発を望む」

中野区「承っておく」

「中野区ゼロカーボンシティ宣言文案」について

参加者「気候市民会議さっぽろ2020」★の様な会議を検討してほしい」
いろんな会議の市民委員を募集するとき、関心がある人しか集まらない状態が多いがあまり関心のない人にも参加して学習して考えるようにしてもらうために行った手法で、札幌市は住民基本台帳から無作為抽出した16歳以上の方、3,000人に案内状を送付し、応募者の中から年代・性別などの構成が札幌市全体の縮図となるよう抽選した。
気候市民会議さっぽろ2020 – citizensassembly.jp

今後、中野区は3回の意見交換会の報告を区ホームページに掲載する予定です。
出された意見が案に反映されることを願います。

4次中野区環境基本計画(素案)
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/2131995150.pdf

●中野区ゼロカーボンシティ宣言文案
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/2131995229.pdf

第3次中野区地球温暖化対策地方公共団体実行計画(事務事業編)(素案)
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/2131995216.pdf

第4次中野区一般廃棄物処理基本計画(素案)
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/2131995249.pdf