PCR検査顛末記——発熱→検査→結果待ち→検査料の支払い

中野・生活者ネットワークの運営メンバーの中で唯一、P C R検査を経験した大橋美紀の「PCR検査顛末記」です。

●5月——雨に濡れた翌日から発熱
発熱前日

区役所や社会福祉協議会で用を済ませて帰宅途中だった5月のある日、雨に降られてしまいました。しばらく雨宿りしていましたがエイヤーと自転車をかっ飛ばして帰宅しました。全身ずぶぬれ……

発熱

翌日は仕事に出ましたが、午後から全身だるく意識も朦朧とするありさま。これはおかしいと仕事を代わってもらい早退しました。(すわ新型コロナウイルス感染か……)
検温すると37度台からどんどん上がり一時は38.9度。左側ののどの痛みも半端ない。家庭内隔離でひたすらのどに里芋シップを貼り床につきました。

発熱翌日と翌々日は土日

丸3日熱は高いまま、食欲はなく水分補給のみ、土日にかかったこともあり背中が痛くなるほど寝続けました。

PCR検査
翌月曜日

熱はようやくほぼ平熱に戻りましたが、コロナ感染が心配で保健所に電話で相談したところ「かかりつけ医に電話相談するように」指示されました。最近あまり医者にかかっていないので、かかりつけ医と言われても思い浮かばず、しばし悩んで一番近い何度か行ったことのある医院に電話しました。(地域包括支援センターの職員曰く、かかりつけ医がいなくても中野区の医院はどこでも診てくれるそうです)。

診察は、他の患者さんがいない10時に来るようにと指示されました。先生は「風邪だと思うけど、気になるなら念のためPCR検査受けますか」と、すぐにPCR検査センターに連絡して手紙を書いてくれました。が、PCR検査センターからは10時半~11時までに来るようにと言われ、公共交通機関(電車、バス、タクシー)はダメ、歩いていく気力もない状態で、仕方なく自転車で行くことを先生も渋々許してくれたので慌てて出かけました。

某病院の外のプレハブ小屋のPCR検査センターでは問診表を記入して検査の順番を待ちました。かかりつけ医の手紙と問診票を見た医師は、「この症状ならPCR検査は必要だね」と言ってくれたのでホッとしました。

そして、いよいよ検査。鼻の両方の穴に1本の長い綿棒を突っ込まれ、(検体を採取して)おしまい。「鼻の奥まで入れるので、結構検査はきついです」と脅かされた割には大して痛くありませんでした。

検査結果については、看護師さんから「2日くらいで結果が出ます。保健所から電話があれば陽性、その後濃厚接触者などを特定することになります。病院からの電話なら陰性です」と説明を受けました。検査室にあった足踏み式手指消毒ポンプが便利そうと気になりながらPCR検査センターを後にしました。

結果を待つ2日間

結果を待っていた2日は、やはり陽性だったらどうしようと心配でした。影響がかなり広がるし、防護服を着た人が来て家中消毒されるのか、とか気になりました。

PCR検査2日目

10時過ぎに病院から電話がありました! 喜んだのも束の間、陰性とはいってもPCR検査は70%の精度しかないので2週間待機と告げられました(えっ、そんな)。その後検査料の振込用紙が届き、金1720円也を振り込みました。

今回一番強く感じたことは、近場にPCR検査センターがあって良かったということです。そして、家族や友人には心配をかけました。仕事を代わってもらったり、子ども食堂の利用者向けの食材配布を代わりにやってくれた仲間に感謝しています。

やっと2週間の待機も明けました。会う人ごとにこのコロナ自粛生活の体調をお聞きしても、皆さん元気に過ごされたようで、熱を出したのは私だけだったようです。

ちなみに、里芋シップの作り方は 自然食品屋などに売っている里芋粉を水とおろししょうがで練って布に塗り、患部に貼るだけ。喉の腫れ、打ち身の時には効果てきめんです。

もし、新型コロナウイルスに感染したかと思ったら、

1.保健所(3382-6532)に電話する。
2.かかりつけ医(または近所の医院)に電話して感染した可能性を告げて予約する。
3.新型コロナウイルス感染の疑いがあればかかりつけ医からPCR検査センターへ連絡。
4.2日くらいで結果が出ます。保健所から電話があれば陽性、その後濃厚接触者などを特定することになります。病院からの電話なら陰性です。
5.支払いは後日請求書が届いたら振り込みます。

(大橋美紀)