2020年度予算で検討中の取り組み(案)への意見を提出しました

2019年12月5日号の「なかの区報」4-5頁

2019年12月5日号の「なかの区報」に、2020年度予算で検討中の主な取り組み(案)への意見募集の記事があったことをご存知ですか?2020年4月から2021年3月までの予算に対し、意見を求めるものです。中野・生活者ネットワークは、以下の意見を提出しました。

2020年度予算で検討中の主な取り組み(案)に関する意見を提出します。

1、子育て先進区に向けた取り組み
1−1
 (仮称)「子どもの権利条例」の制定にあたっては、子どもの権利条約に謳われている「子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)」参加の権利を保障し、子どもの意見を聞いて策定してください。
また、条例を絵に描いた餅にしないために、条例が活用されるよう、子どもだけでなく、広く区民参加で作ってください。

1−2 子どもの育ちを応援するための取り組みとして、プレーパークの整備を検討してください。プレーパークを望む声は地域で多く聞かれます。

同上6−7頁

1−3 保育園、幼稚園、児童館、学校などで「香害」に対する啓発、予防の取り組みを行ってください。練馬区では、教育委員会が各学校に香害への取り組みを求める文書を送っています。また、ポスターやチラシなどを作成し啓発する自治体は都内でも増えています。

 

 2、安心して地域で暮らし続けられるための取り組み
2−1
 自宅で介護をしている家族向けのカウンセラーを各区民活動センターに配置してください。

2−2 地球温暖化防止対策として行っている姉妹都市での植林(中野の森プロジェクト)を単一林にするのではなく、その地域にあった、多様な植林として地域の自然環境を修復し、中野区から区民が自然観察やキャンプなどで訪れるようにしてください。

2-3 東京都総合治水対策の雨水流出抑制のための助成・補助制度を積極的に活用して私有地、小規模住宅への雨水浸透枡・トレンチ、雨水貯留タンク設置を推進してください。東京都23区中12区が何らかの雨水浸透・貯留タンク設置の助成制度を設置しています。ほぼ全面が都市的環境にある中野区こそ、緑化・雨水浸透・雨水貯留などを積極的に活用してきれいな水循環を促進する取り組みをしてください。

2-4 小規模でも私有地の緑地保全をしている住宅・施設を奨励する制度をつくる。

 

3、区民とともに進めるまちづくりのための取り組み
3−1 まちづくり事業を「グリーンインフラ」の視点で行い、あらゆる機会を捉え雨水浸透と雨水貯留を図り、緑化を推進してください。緑地・公園面積が小さく建造物・道路・地面の被覆面積の広い中野区にとって大型台風・集中豪雨による洪水リスクの軽減は喫緊の課題であり、洪水リスク地域のみならず全区的な雨水処理対策が必要です。

3−2 西武新宿立体交差化事業において既存線路部分を緑道にするよう西武鉄道に要請してく ださい。

3-3 区民による中野区へのふるさと納税を仮称「緑のふるさと納税」として、区内の緑化・公園建設・グリーンインフラ整備を目的とした予算に使用してください。ふるさと納税のお礼の品には、ミニダム機能を持つプランターや雨水貯留グッズを加えてください。中野区は多様な世代が憩い英気を養う空間が不足しています。仮称「緑のふるさと納税」は、中野区をふるさととして生まれ育つ、あるいは緑地・草地広場を希求する区民が理解しうる都市におけるふるさと納税のあり方としての提案です。ご検討ください。

2019年12月