「ゲノム編集食品」はいらない! 署名活動を行いました

署名を呼びかける副代表・大橋(左)と副事務局長・田辺

11月27日、中野・生活者ネットワークは、日本消費者連盟などの呼びかけに応え、ゲノム編集技術で作られた作物などのすべてについて、環境影響評価、食品安全性審査、表示の義務付けを求める署名を中野駅前で行いました。

遺伝子の働きを壊す「ゲノム編集食品」

「ゲノム編集」は遺伝子の働きを壊す技術で、家畜や魚で応用が広がっています。たとえば、豚に対して筋肉の成長を抑制する遺伝子を壊すと筋肉量が制御できなくなり筋肉質のムキムキ豚になります。ゲノム編集は標的外の遺伝子も破壊するなどさまざまな不安がありますが、環境省も厚生労働省も、届出や食品表示の義務はないと規制対象外にしています。すでに、10月には届け出(任意)が始まっています。

代表・加藤(右)

 

 

表示がなければ選ぶことすらできない

私たちは届け出や食品表示の義務付けがないことを大変危惧しています。食品に表示がないということは消費者として選ぶ権利が奪われていることです。ゲノム編集食品の安全性は定かではありませんし、万が一将来問題が生じたときにどのように原因を特定するのでしょうか。また家畜が大きく育つといいます、その分えさとなる穀物も大量に必要になるのではないでしょうか。人口増加に合わせた食物需給とはいえ地球規模の有機物の循環に見合ったバランスを保てるのでしょうか。と、気になることは多々あります。

10月25日に予告した中野駅前での署名活動は、豪雨で中止したため、署名を集める機会はなかなかありませんでした。署名提出締め切り直前の11月27日、午後2時~3時にやっと駅頭での署名活動を行いました。ゲノム編集食品についての記事を掲載した中野・生活者ネットワークの通信72号も手渡しをしました。

通りがかりに「ゲノム編集食品はいらない!」のプラカードをみて「大切だね」と賛同してくださる方、わざわざ戻ってきて署名をしてくださる方もいました。

「生きることは食べること」食品への関心をどうやったら高められるのか

中野のような都会では匿名で暮らせることを好む人も多く、署名にはあまり関心を示さないように見受けられます。私も以前は署名やチラシをできれば避けたいと思っていました。しかし、署名を求める立場になって感じることは、生活の安心・安全にかかわることをどのようにしたらもっと伝わるのだろうかということです。特に素通りしていく子ども連れのお母さんたちに伝えたいのにと思いました。

これまで集めた分と合わせ、中野・生活者ネットワークは103筆を集めて署名活動を終了しました。ご協力をいただいたみなさま、ありがとうございました。(加藤)