プラスチックは燃やして大丈夫?毒ガスのある空気中でくらしたくな〜い!  

今、ゴミ問題は転換期を迎えています。プラスチックゴミを燃すと環境に悪い事を知りつつ燃やして、大気中に汚染物質をまき散らしています。企業にはリサイクルし易い製品の開発とリサイクル費用の負担を求めます!

中野ネットでは、10月から始まったごみの収集分別方法の変更と「容器包装プラスチック」の資源化について11月21日に学習会を行いました。

中野区清掃事務所長斉木正雄さんからは「ごみ収集の現場から」と題して説明がありました。今回の変更は「容器プラ」と「ペットボトル」を資源として回収し、その他プラスチック、ゴムなどは燃やすごみにしたとのことです。
現状では、燃やすごみは少し増加、燃えないごみは激減、ペットボトルと「容器プラ」の資源化に連動してビン・カンのリサイクルは増加しているそうです。
回収された「容器プラ」の8割以上がきれいで資源化されていますが、汚れているものは中間処理施設で燃やすごみになるので、軽く洗うか油分の汚れは古紙でふき取って出して欲しいとのことです。

環境カウンセラーの羽賀育子さんからは「23区では? プラスチック燃やして大丈夫?」と題して現状と課題の話がありました。
プラスチックは今まで埋め立て処分していましたが、処分する場所がなくなりサーマルリサイクルとして燃やし燃料用とすることになりました。しかしプラスチックには重金属(鉛、カドニウムなど)が含まれていて公害源となるので出来れば燃やしたくありません。
プラスチックは環境に大変害を与えるもので、これ以上環境を汚さないためにも使わない方向に行かなければならないとの発言に共感しました。

現在容器プラを資源回収している区は千代田、新宿、品川、目黒、練馬、葛飾、江戸川、杉並、中野の9区であり、他にも品目を限定し資源化している区もあります。港区は全てのプラスチックを回収している唯一の区です。羽賀さんも含む市民による活動によりこれから資源回収していく区もあるそうです。

また参加者の発言から製造者責任を求める声が挙がりました。
①製造者は製品の廃棄処理と費用負担について真剣に取り組むべきであり、消費者に費用負担させるべきではない。

その他の要望事項として、
②ゴミが減っていることは実感したが古紙、古着の回収や生ごみコンポストなどを検討してゴミゼロプランに近づけて欲しい。

中野ネットのアンケートに対する質問の回答も頂きました。
③高齢でごみ集積所までが遠い。(65歳以上で事情があれば個別収集してくれる)
④陶器・ガラス・金属の収集日は隔週だが5週目の月もあり分かりにくい。(混乱回避のため来年早々に再検討する)
⑤容器プラの見分け方は形? 素材(PPとかPT)? (製品を包んでいる物なので同じラップでも、お店で包んだ物は容器プラで、家で残り物を包んだ物はその他プラ???)

今回は10月からのごみ収集分別方法変更後の傾向をもとに学習会を行いましたが、今後もごみ削減に向けて学習会を続ける予定です。