今年も、妙正寺川で全国一斉水質調査

日時:2026年6月7日 10時~12時

調査地域:妙正寺川千歳橋(沼袋)から水車上橋(上高田)

 

全国一斉水質調査について

環境行動の日(6月5日)に近い6月の第1日曜日は、第23回全国一斉水質調査の日でした。2025年度は日本全国4612か所の川や水辺を579の個人と団体がほぼ同時期に水質調査に参加しました。中野・生活者ネットワークは今年もまちづくりグループと共に妙正寺川の6地点の調査を担当しました。10時の集合時は昨年同様の小雨模様でしたが、午前中は曇り空でしのぎやすい陽気でした。参加者は大人7名、子ども4(小学生3、乳幼児1)名でした。3度目の参加となる小学4年生と2年生の姉妹と初めて参加の小学1年の男子が積極的に調査をしてくれました。参加者11名中4名が初参加でした。

調査中に通りがかりのひとたちと様々な交流がありました。杉並区にお住まいの方が中学生くらいのお孫さんと平和公園橋で水質調査に飛び入り参加されました。二人は妙正寺川源流(杉並区妙正寺公園内妙正寺池)から歩いてきたそうで、さらに下流へと向かっていきました。近隣にお住いの方は気候変動による影響から河川に関心を持つようになったそうです。全国一斉水質調査を紹介すると「よいですね!」ととても興味をもたれていました。

 

水質調査について

水質調査はパックテスト(比色法による簡単な水質分析器具)でCOD(chemical oxygen demand:化学的酸素要求量:水質をきれいにするために必要な酸素量)を調べます。水質調査の結果は「全国水環境マップ」に記載されます。

 

水質調査は、以下の手順

  • はじめにバケツで川の1度目の水を汲み上げて共洗いして水を川に戻します。
  • 2度目に汲み上げた水で調査します。
  • 気温とバケツで汲み上げた川の水の温度を測ります。
  • スポイトで水を吸い上げ、パッコン(小さな容器)入れます。ここでも2度洗いします。
  • パックテストを行います。水温ごとに異なる反応時間で測ります。
  • 試薬により変化した水の色で化学的酸素要求量(水質をきれいにするために必要な酸素の量)を確認します。(数値が高いほど汚れています)
  • 値は0~8で水の色がピンクから透明、ブルーへと変わります。8(ブルー)になった場合は精製水で2倍に希釈して測ります。

調査地点の特長

  • 千歳橋:中野区沼袋3-15:中野水再生センター処理水排水口上流
  • 平和公園橋:中野区沼袋3-9:中野水再生センター処理水排水口下流
  • 江古田公園橋:中野区松が丘2-29:妙正寺川江古田川合流点下流
  • 下田橋:中野区松が丘1:妙正寺川が中野通と交差地点、哲学堂公園の西南部
  • 北原橋:新宿区落合2丁目:上高田公園北西部の上流
  • 水車上橋:中野区上高田4-28 新宿区落合公園横

 

パックテストの記録

 

まとめ

妙正寺川は目測で、水の色は全体に透明度が高くやや青緑がかっていました。水の色は、水再生センターからの処理水の排水口の上流では藻が多く深緑色で、下流では鮮やかな黄緑に近い植生と違いが見られました。水量と流速は、上流では水量はやや少なく、流速はゆっくりでしたが下流になると水量が増えやや速くなったように見えました。

パックテストの結果では、中野水再生センターを挟んで上流と下流で大きな違いがありました。上流の千歳橋では透明度が高く、水温が大気温より低い、ほとんど無臭、CODが1回目3,2回目は2でした。下流側平和の森公園橋では透明度は高かったものの、大気温より水温が低くかったです(千歳橋よりも1℃低い)。水再生センターの処理水によるものと思われる臭気あり、CODが1回目8、2回目は6で、2倍希釈した3回目は8でした。 今年は、水質調査をしながら流域治水を紹介しました。東京都の下水台帳の図面を見ながら、流域の地面全体に降った雨水が下水道を通って妙正寺川に集まる仕組みを紹介しました。東京都は現在、1時間当たり75㎜の降雨に耐えられるように河川(50㎜)や調整池(15㎜)の整備を進めており、後の10㎜を流域全体で受け止められるように取り組んでいます。しかし最近の豪雨は1時間当たり100㎜を超えます。流域全体、言い換えれば中野区の面積全体で地下への浸透や、貯留設備、自然地・緑地などを増やすことで10㎜以上の治水力を高められるのではないではないか、と考えて中野・生活者ネットワークでは流域治水を進めています。 加藤まさみ

 

全国一斉水質調査については、japan-mizumap.org
東京都下水台帳については、トップページ|下水道台帳ホームページ|東京都下水道局 をご覧ください。