バリアフリーな社会へ3 「サイトワールド」探訪 松田茜
本文の前に
中野・生活者ネットワークのメンバー3名(細野、松田、加藤)は11月2日に、「第16 回サイトワールド2024」を訪ねました。主な目的は、会場内で行われた新潟大学工学部の渡辺教授の「触地図を作る会」に参加することでした。理由は中野ダイバーシティフェスタ(11月10日、 明治大学な感キャンパス)でMIKAN(認知症と地域づくりと健康福祉)の活動紹介ブースで、触地図を紹介するための準備でした。当日の様子は本ホームページ2024年11月29日の「「サイトワールド2024」見学と「触地図をつくる会」参加」で報告しています。今回は、視覚障がいを持つ当事者の立場からの報告です。
*本ホームページの「バリアフリーな社会へ 障がい者が道 を、街を、世界を知るための技術」 および「バリアフリーな社会へ2 「サイトワールド2024」見学と「触地図をつくる会」」をご参照ください。
「サイトワールド」探訪 レポート松田茜
第16回サイトワールド2024に、11月2日(土)と11月3日(日)の二日間参加 してきました。
1日目: 11月2日(土曜日)はあいにくの天気でしたが、会場内は多くの人でにぎわってい ました。
触地図の会場では、
前半に渡辺さんの触地図に関する講和があり、触地図を必要と考えている人が思っていたよりもいるんだということを実感しました。
後半の触地図作成では、中野区の駅周辺から区役所新庁舎周辺の地図があればよいなあと思い、実際に作成しました。要所フェルトやシール、フリーテープを用いるのが触察の際にポイントになることを知りました。
私が学生のとき、社会の授業で用いた触地図にはそんなポイントなどつけられていたわけではないので、「より触ってわかりやすいし、点字が読めない視覚障がい者にも利用しやすい」と感じました。
触地図作成後はサイトワールド会場で
盲導犬の体験、アシラセ、三菱電気、視覚障がい者支援総合センターなどのブースを回りました。
盲導犬の体験ブースでは実際に盲導犬歩行をしました。一緒に歩いた盲導犬は優秀で、私の指示にちゃんと耳を貸してくれてきちんと会場内を歩いてくれました。実際に体験したのは今回で2回目。
アシラセの会場では実際に体験ができたので、ご一緒した、細野さんや加藤さんに体験してもらって、どのようなものかを知ってもらえたので、良かったです。
三菱電機では音声ガイド付きの炊飯ジャーの紹介をしていたので、「愛用者の一人です。この炊飯ジャーすごくよくて、音声ガイドがあっていいだけじゃなく、おいしいごはんが炊けるんですよねえ!」と思わずスタッフに交じって、説明に加わってしまった場面もありました。
2日目: 11月3日(日曜日)は、視覚障がい者総合支援センターで販売されていた点字ブロックのキーホルダーがどうしてもほしいと息子にいわれたため、急遽再訪。
一緒に行った息子が盲導犬の所で体験を希望していたので、犬と歩きました。初めはてれて恥ずかしがっていたのですが、終わりごろには、「もっと歩きたかったな 」と息子がいっていました。
ソニーのブースに行き、音声ガイドがついているテレビの説明を聞いたり、パンフレットをもらってきました。このテレビの音声ガイドはグーグルアシスタントで操作の案内やいま見ているチャンネルの説明をしてくれるもの。アンドロイドの携帯電話に用いられている音声と同じだと知りました。
結局一番の目的の点字ブロックキーホルダーは前日に完売しており、購入できませんでした。しかし、前日と違うブースも見られてよかったです。
サイトワールドについて
サイトワールドのブースを回り、私もいろいろと勉強になりました。いろんな企業がアクセシビリティーにどれだけ取り組んでいるのかが実感できたのは、よかったです。私が小さいころに比べたら、技術の発達と進歩がかなり進んでいるので、視覚障がいの方も昔よりは生活しやすくなっているのではないかと思っています。
ダイバーシティフェスタでの触地図紹介に向けての触地図づくりの学びについて
触地図の方法と作成は、私たち自身が初めて取り組んだことなので、単純にかつ簡単に重要点を抑え、十日の当日に足を運んでくださった人たちにわかりやすく伝えられればよいと思いました。
当事者である私を含め、いろいろなことをできる限り伝えていき、住みよい社会づくりに少しでもかかわっていけたらよいですね!