7月はシャボン玉月間—中野ネットの石けんトーク

「シャボン玉月間」をご存知ですか?
植物由来の「せっけん」を推奨する「せっけん運動ネットワーク」が毎年7月に行っています。

2020年シャボン玉月間ポスター

2020年度シャボン玉月間ポスターのキャッチコピー「未来へのバトンを繋ぐ、せっけんライフ~守ろう地球、きれいな海~」に込められたメッセージは、石けんは十分な洗浄効果があるだけではなく、地球環境への負荷が少ないことです。
今年は新年早々から新型コロナウイルスが発症・感染拡大する中、感染症予防対策として丁寧な手洗いの殺菌効果に注目を集めました。植物由来の石けんは確かな洗浄効果とともに石油由来の合成洗剤のように化学物質アレルギーを起こすこともありません。石けんには手洗いだけではなく、さまざまな使い方があります。
以下、石けんを愛好する中野ネットメンバーの石けんトークです。

●石けんで手荒れ、肌荒れなし

「我が家では、洗顔も洗濯も食器洗いもシャンプーも、合成洗剤でなく石けんを使っています。アトピーのある私が冬にお湯で洗い物をしても手荒れはありません。夫がゴルフ場などに行ってそこに置いてあるボディソープなどを使うとすぐに肌荒れや湿疹が出てしまうので、お湯だけ浴びて帰ってきます。やっぱり石けんじゃないとダメだ、と言っています」(H・K)

●石けんと酸素系漂白剤で布巾が「真っ白」

「以前は娘が流行りのシャンプーを使いたがり、夫も石けんにはいい顔をしませんでしたが、娘は石けんはアトピーに良い、夫は合成シャンプーは髪の毛が薄くなるということを本で読んでから石けんシャンプーを愛用しています。
私のお薦めは、鍋に水と少量の針状石けんと酸素系漂白剤を入れて混ぜ、ふきんを入れて煮る使い方。台ふきんもまっ白になります。残りの液で食器を洗っていますし、換気扇も洗えます。手もベトベトしませんよ」(T・Y)

●赤ちゃんの母乳ウンチもキレイにおちる

「私のお気に入りは、酸素系漂白剤です。粉石けんと水を混ぜてドロドロにしたもので、木の床やコルクタイルを擦ると面白いように汚れが落ちます。後は水拭きしてください。驚きますよ!
鍋を焦がした時は、鍋に焦げた所まで水を入れて重曹をパラパラと大さじ2杯くらい入れて煮ます。火を止めて冷めたら擦ると取れてきますが、そのままお日様に当てて1日置くと焦げが剥がれてきます。固形石けんは赤ちゃんの母乳うんちがキレイにおちます」(O・M)

●セーター、ダウンも石けんで

「私は40数年前から石けんを使っています。その頃からセーター類とダウンジャケットは固型石けんで洗いお酢でリンスしています」(M・M)

●石けん1個で海外旅行

「固形石鹸けんを使用しています。お風呂に入って先ず下着を石けんで付け洗いしておきます。それから石けんで身体を洗い、石けんシャンプーで髪を洗ってリンスをします。最後に付け置きしていた下着を濯ぐと洗濯の億劫さが半減します。
海外に旅行する時は、固形石けん1つを持って行きます。洗顔、身体、洗濯全てこれ1つですみます。嫌な匂いもせず過ごすことができます。海外旅行はこの時期には無理な話ですね……」(H・A)

●魚の匂いもよく落ちる

「杉並デポーの鮮魚コーナーに入っている魚屋さんが、石けんで手洗いすると魚のにおいがよく落ちる、と驚いていました」(K・M)

●コーヒー渋も擦らずとれる

「私はキッチンで液状せっけんを使っています。時々ポットやサーモスの底を覆うくらいの原液を入れて付け置きすると擦らなくてもコーヒーの渋が浮き上がりきれいになります。キッチンの油汚れにはセスキ炭酸ソーダの水溶液を使います。
洗濯には針状粉石けんを使います。シミ抜きにはセスキ炭酸ソーダを少量水に溶いて塗り、しばらくして揉み洗いした後洗濯機で洗います。洗濯機は粉石けんとお風呂の残り湯を使える汲み上げポンプ付き全自動洗濯機です。粉石けんは多少溶けにくいので色物の洗濯物に白い粉が残ることがあります。よく泡立ててから洗濯物を入れると粉は残りません」(K・M)

もっと石けんを使おう!

話を聞いてみると、石けんには想像以上のパワーがありますね。そのうえ、植物由来なので石けん水の排水は下水に流しても石けんかすをバクテリアが分解します。消費者は石油化学が生み出した合成洗剤の洗浄力が高いと考えがちですが、環境汚染につながる成分がいつまでも残留し海を汚染して動植物に悪い影響を与えていることを忘れてはなりません。このページを読んでくださったみなさん、合成洗剤を石けんにかえてみてはいかがでしょうか。

中野区では廃油をリサイクルして石けんの材料にしています

シャボン玉月間の取り組みの一つに、全国の自治体にメッセージを依頼する取り組みがあり、中野区の今年のメッセージは石けんの原材料となる植物性食用油の廃油をリサイクルしている事でした。食用油のリサイクル、人にやさしく、環境保全にも貢献する石けんは持続可能な地球環境を守る優れものですね。

中野区の植物油(賞味期限切れや使用済みの揚げ油)リサイクルの受け付けは以下のとおりです。
中野区役所8階環境課窓口(中野四丁目8番1号)平日午前8時30分~午後5時
リサイクル展示室 1階窓口(松が丘一丁目6番3号)毎日午前8時30分~午後5時(年末年始を除く)
各地の区民活動センター 窓口では毎月第4火曜日の午前9時から正午まで(第4火曜日が祝日の場合、直後の平日)受け付けています。