3回連続講座[原発のない未来を!」

第1回「エネルギーシフト 原発はなくても電気は足りる」田中優氏講演会

演者も聴衆も熱気むんむんの会場でした。

 電気は貯める事が難しいので、一番電気が必要になるピーク時
(夏の平日2時頃)の使用電力に合わせて発電しています。これを標準化すると発電所は今ほど必要がありません。原発は一度動き出したら量を加減する事が出来ません。そこであまった電力を使うためにオール電化を進めています。ピークで電力が足りなくなりそうな時、エアコンへの送電を電力会社の方で順番に一時停止する。こんなやり方で、余計な発電所を作らないやりかたをしている所もあるそうです。工夫が欲しいです。
  原発で作る電気が安いというのは誤りです。安全対策、廃棄まで入れると、ましてや今回の事故の対応も入れたら、とんでもなく高価な電気になります。高くても電気料金で徴収すればよいのですから・・・日本の電気料金は世界の中でも高いです。
 家庭に節電を盛んに進めていますが、実は日本の家庭は欧米に比べはるかに節電をしています。
産業で使っている電力の方がはるかに多く、それは企業の電気料金の設定が家庭とは反対で使えば使うほど単価が安くなる仕組みになっているからです。これではまじめに節電する意欲が湧きません。こういった仕組みを変えることで、はるかに節電は進みます。 原発は地震には弱いものです。地震国日本に適した発電ではありません
発電と送電を同じ会社で独占しているのも問題です。もっと自由に契約ができれば、電気の値段もさがりますし、自由にその地域に合った発電ができます。
 日本には英知があります。
蓄電や世界で使われている発電技術は殆ど日本製だったりします。それを原発を進めるために封印してきたおぞましい経緯も見え隠れして・・・兎に角盛り沢山。
 原発に頼らなくても我慢しなくても明るい未来が迎えられるか?原発とともに住めない国を作るのか今まさに決断の時です。多くの人に知って欲しいと思いました。
                 (田辺雪子)