「日々の食事がみらいにつながる ~健康と食について考えること」お話 管理栄養士・土井彩さん

報告 区政報告と交流会

中野・生活者ネットワークは2024年度区議会終了後の4月12日(土)に、野方区民活動センター・ギャラリーにて、中野ネット区議会議員の細野かよこの区政報告・交流会を開催しました。交流会では、管理栄養士・土井彩さんが「日々の食事がみらいにつながる ~健康と食について考えること」をテーマに講演しました。土井さんは、家族のための食事づくりを通じて食に興味を持ち、40歳代で栄養士養成学校に通い、学校給食の栄養士を経て管理栄養士となりました。現在は、消費カタログの編集や、食べ方情報コラムの制作、学習会などで、実践的な食べ方の情報を提供しています。

講演では、土井さん自身のお弁当や朝食を例に挙げ、ご飯と主菜、副菜のバランスや、不足が気になる栄養素とその摂り方、効率的で栄養素を逃がさない調理法など、日常生活に簡単に取り入れられる工夫が紹介されました。

また、食べもの選びのもう一つの側面として、国産自給率や、減少する魚の消費、家畜の飼料問題などの食糧事情や環境問題が、わたしたちの食生活と密接に結びついていることが紹介され、わたしたちの毎日の選択が、社会や環境に対して影響を及ぼしていることが伝えられました。おしまいには、おいしく食べたら、食器洗いはせっけんで、と、台所は環境への入口であることが呼びかけられました。

食べることをよく知れば、おいしく、楽しく、健康に食べることができ、日々の暮らしのなかから、環境にも社会にもつながるアクションを起こすことができる、との言葉が印象的でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

管理栄養士とは

管理栄養士、栄養士はともに「栄養士法」に定められた国家資格です。栄養士は都道府県、管理栄養士は厚生労働大臣から免許が授与されます。主に医療施設、老人福祉施設、介護保険施設、児童福祉施設、小中学校、行政機関、企業、管理栄養士・栄養士養成施設、試験研究機関で働きます。

乳幼児期から高齢期まであらゆるライフステージで、個人や集団に食事や栄養についてアドバイスをしたり、特定給食施設等で献立を立てて食事を提供したり、栄養状態の管理を行い、健康を食と栄養の専門職としてサポートしています。(管理栄養士・栄養士とは | 公益社団法人 日本栄養士会)(3月末で終了したNHKの朝の連続テレビ小説「おむすび」の主人公が社員食堂や病院で働く管理栄養士の姿を垣間見ることができました。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー