匝瑳市のソーラーシェアリング見学記

~農作物栽培も可能な太陽光発電~

アースデーのイベントの「ソーラーシェアリング」見学会が5月5日に千葉県匝瑳(そうさ)市で開催されました。私は、小平ソーラーや市民電力連絡会などの主催の見学会で東京駅から現地へは「天ぷらバス」で向かいました。

匝瑳市の「ソーラーシェアリング」を見るのは初めてでしたが、これまでに何回も見学している参加者は、行くたびにパワーアップしている様子を見るのが楽しみと言っていました。

匝瑳市でソーラーシェアリングが始まったのは、市民3名が9年前に小平ソーラーの太陽光発電を見学したのがきっかけでした。1基から始まり今では38基にも増えています。

当日の様子は、NHKが取材してニュースにもなりましたので以下要約して紹介します。

今回の見学会は「市民エネルギーちば」など、匝瑳市を拠点にソーラーシェアリングの運営と普及に取り組む会社が開きました。市民のほか各地から100人余りが参加しました。

会場となった飯塚地区の広さ6万5000平方メートルのソーラーシェアリングの用地はもともと耕作放棄地を活用したものです。一面に広がる高さ3メートルほどの骨組みの上に細長い両面タイプのソーラーパネルが並んでいました。去年完成し、670世帯が1年間に使う電力を供給できるそうです。ソーラーパネルの下の畑では、大豆を栽培していて今年1月におよそ4トンを収穫したそうです。関係者は太陽光発電による収益で農家の収入の安定が図れるこの事業の普及を進めようとしているそうです。

NHKニュースでは、別の施設で栽培された麦で作ったクラフトビールなども販売されて、参加者が味わっている様子や「市民エネルギーちば」の東光弘社長は、「太陽の光が農作物に十分あたるスリム型のパネルを今後も活用し、きゅうりやトマトなどの栽培に挑戦したい」という談話が紹介されました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20240505/1080023156.html(NHKのホームぺージを参考に)

以前はソーラーパネルの廃棄物が課題になっていましたが、現在は一部プラスチックを除いてほとんどの部品のリサイクルシステムが整ってきたそうです。匝瑳市のソーラーシェアリングであれば、再生可能な太陽光発電をしつつ、緑ももっと増やして地球環境の修復を進める広大な計画も夢ではありません。実際に見学してソーラーシェアリングの広がりと可能性を感じた見学会でした。ソーラーシェアリング凄ーい!(田辺)