実践、中野ネットメンバーのゴミ減量
区民一人当たりの一日のごみ排出量は460g
中野区民一人当たりの一日のごみ(燃やすごみと陶器ガラス金属)排出量は460gと23区で一番少ないそうです。(2019年の東京都23区一部事務組合清掃事業年報によると23区平均509g、一番多い区661gです。)
中野区はゴミゼロを目指しつつ、さらに区民一人当たり100g(小ぶりのジャガイモ1個分、バナナ半本あるいは水100㏄:カップ2分の1)のごみ減量をと訴えています。私たち一人ひとりがゴミを減量することは、中野区ばかりか地球環境の持続可能性の向上に貢献することにつながります。
中野区では燃やすゴミの組成はおおよそ紙類40%、厨芥40%、その他20%です。創意工夫で3R(リデュース:減らす、リユース:再利用する、リサイクル:再資源化する)を進め、どのような工夫が可能か、中野ネットメンバーの創意工夫をご紹介します。
中野ネットメンバーのゴミ減量創意工夫
大きな布、着物はほどいて布ぞうりに(K・Mさん)
「作りすぎない、買い過ぎない、使い切る」が原則ですが、守れないことも多いです。ただ、布は大きいものはほぼ布草履に材料として回しています。今は、着物でいらないものをほどいて回しています。もったいないと思いますが、使わないで最後はゴミに捨てられるよりは使い切った方が良いと思っています。
生ごみコンポスト(K・Mさん)
生ごみの堆肥化(コンポスト作り)は3Rのなかでも、地球環境的価値が高いと思います。3Rのほとんどは、現状の環境負荷を低減する活動であるのに対してコンポストづくりは燃やすごみを減らすだけではなく、有機物を循環し土壌改良に役立ち、現状の環境を向上するからです。
調理くずは細かく切り笊に広げて水分を飛ばしてから広葉落葉樹の落ち葉、米ぬか、燻炭を混ぜ合わせでコンポストにします。材料の調達は、落ち葉は公園の落ち葉掃きなどで集め、米ぬかは玄米を時々精米して、燻炭はホームセンターで購入します。落ち葉を入れると湿った森のにおいがします。コンポストはバクテリアの働きで発酵して60度くらいに温度が上がります。虫やミミズ、時には小動物がいることもあり、はじめは恐る恐る…でもいずれ生態系の仲間であることに気づかされて「自然との共生の難しさと楽しさ」を実感しています。
我が家では二つのコンポスターと段ボールコンポストをローテーションして使い分けています。夏季は庭のコンポスターへ直接投下すると驚くほど分解して量が減ります。冬季は段ボールに調理くずを投入します。春までに段ボールいっぱいになるので庭のコンポスターに移して熟成を待ちます。1年間でコンポスター1個分のコンポスト(土壌改良剤)が出来上がります。
どうしても出てしまう生ごみ(食べ残し)は、ヨーグルト容器(紙資源にならない)の底にはさみで切込みをいれネットをかぶせて水切り籠代わりに使います。燃やすごみの日にはたまったゴミを容器の上からぎゅーと押して余分な水分を切ってからごみ出しします。
紙類、衣類は資源回収に(M・Mさん)
紙類、衣類はできるだけ町内会の資源回収に出しています。
古くなったシーツは小さく切って箱に入れ調理後の油拭き、バスタオルは三つ折りにして縫いバスマット、フェイスタオルは雑巾に縫って使っています。
生ごみは少なくなるよう食材をできるだけ食べきる(痛ませない)ように心掛けています。
まだ着られる洋服はリユースショップに(T・Yさん)
まだ着られる洋服はリユースショップ「エコメッセ」へ、使い古したタオル・シーツ・Tシャツなどはお掃除用に近くの「安心ケアセンター・悠遊えごた」に届けています。自宅では食後の食器拭きに、その他のものは古布として行政のリサイクルに出しています。
紙類のリサイクル
紙袋にチラシ・ダイレクトメールの個人情報を切り取ったもの・包装紙など雑紙として資源にできるものを入れていき、ある程度たまったら紙紐でしばってリサイクルに出します。
新聞は新聞屋でもらう紙に入れて雑紙とは分けて出します。
最後に
ゴミ減量は、買いすぎない、使い切るライフスタイルを身につけることから始まります。丁寧な分別と資源として活かす創意工夫をすることで廃棄物を限りなくゼロに近づけたいです。