手作りマスクがつなぐ「支援の輪」
新型コロナウィルス発生後、薬局やホームセンターの棚からマスクが消え、インターネットでは通常の数倍の価格で販売される一方で個性豊かな手作りマスクなど話題になっています。以下、いくつかの手作りマスクの話題を提供します。
福島から届いた手作りマスク
中野ネットの運営メンバーは、Mさんから色とりどりおしゃれな柄の福島の「和みサロン 眞こころ」特製手作りマスクを一枚400円で譲ってもらっています。それぞれ好みの色と柄を選びましたけれども、残念なことに外出自粛でお互いのマスク姿を確認できません。
そもそも手作りマスクがMさんのもとに届いたいきさつは、東日本大震災後からカトリック教会東京教区が(宮城県南部、福島県を担当することなり)ボランティアセンターを立ち上げて、仮設住宅に暮らす方たちとの交流、仮設住宅内にいこいのカフェを開いて居場所作りをしている団体の支援をしてきました。コロナ発生とともに東京でマスク不足が報じられたことから、相馬市の仮設住宅におられた「和みサロン 眞こころ」の方がたがボランティアセンターへの日ごろの感謝を込めて手作りマスクを送ってくださったとのことです。
私たちが手にしたマスクは、真ごころのこもった感謝+応援のお裾分けをいただいたものでした。「災害時に必要なものを必要なところへ」、この感謝+応援の連鎖をこれからもつなげていきたいです。価格の400円は材料費としてお支払いしたものです。
就労継続支援B型事業所に通う方の家族の手作りマスク
「就労継続支援B型事業所」は、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一つで、一般就労が困難な人が適切なサポートを受けながら働く場所です。写真のマスクは、都内にある就労継続支援B型事業所に通っている方のご家族の手作りのマスク。日頃お世話になっているからとボランティアで作ってくださり、事業所が運営しているカフェで販売しています。売上は事業所へのカンパになります。
ばあばの手作りマスク
中野ネットのメンバーにはお孫さんがいる「ばあば」もいます。もうすぐ1歳3か月になる女の子のお孫さんがいるばあばに、「孫にマスク作ってくれない?
地方に住む姪っ子から送られてきた手作りマスク
地方に住んでいる運営メンバーの姪子さんが、東京に住む叔母を心配して送ってくれた手作りマスク。立体型とプリーツ型、2種類ありました。最近、夏バージョンを追加で送ると連絡があったそうです。
マスクがない時の応急手作りマスク
マスクを持っていないのに混雑する電車に乗らなければならない、買い物をするなどソーシャルディスタンスが気になるときの応急手作りマスクを日経新聞(4月12日)に載っていた紙とティッシュペーパーと輪ゴムで作る折り紙マスクをヒントに作ってみました。きれいなハンカチを使うとおしゃれなマスクになります。裁断・縫製無しで、洗濯も簡単です。
〇ハンカチの応急マスク
材料:ハンカチ1枚、輪ゴム2~4本
作り方:①ハンカチを鼻と口を覆うように横長長方形に折りたたむ
②両側に輪ゴムを通す。
③必要に応じて輪ゴムを耳にかかる長さになるようにつなぐ
〇大判ハンカチの応急マスク
材料:大判ハンカチ1枚、ゴムヒモ(パンツ用でも可)30センチ2本 または輪ゴム2~4本
作り方:①ハンカチを横長に三つ折りにする
②①の中央にマスクの大きさを決めてその幅に合わせて両側にゴムヒモを置く
③①を両端からゴムヒモを軸に中央に向けて折りたたむ
④ゴムヒモを耳にかける長さに結ぶ