「首相官邸の前で」を観てきました。
第5回江古田映画祭 ~3.11福島を忘れない~
が今年も2月28日~3月13日に練馬区のギャラリー古籐で開催されました。
私は12日に上映された「首相官邸の前で」を観に行きました。
3.11の後、直ぐに行われた「脱原発デモ」。高円寺から始まり、首相官邸前まで、
多くの参加者が参加したにも関わらずメディアには一切取り上げられませんでした。
メディアの感性が問われます。
という事でこの映画は、参加者や主催者の自主撮影フイルムを小熊英二監督が編集した物でした。
3.11以前は政治やデモに無関係だった人達が被災したり、原発事故により、これまで原発による電気をなんの疑いもなく享受していた都会の人たちが気づき、何回かのデモを企画し、最後には首相(当時は野田首相)との話し合いまでこぎつけました。民主党は2030年までに原発0をかかげますが、その後政権交代があり。安倍内閣はエネルギーの長期方針にも原発は重要な電源と位置付け再稼働を進めています。
生活者ネットワークでは1011年12月から2012年に多くの市民と一緒に「原発都民投票」の直接請求運動を行い、原発の稼働について、住民投票をすべきと活動しましたが、都議会で否決され、投票には至りませんでした。
最近では毎週金曜日に開催されている「官邸前デモ」や「安倍NO!デモ」各地での「原発再稼働反対デモ」が一部のメディアで報道されていますがほんの数分です。NHKはもはや「安倍チャンネル」とも言われる状況です。民放では政権に批判的な発言をすると降板させられます。
本日上映会の司会や上映後のシールズの内山さんとのトークをされた武蔵大学の永田浩三教授は、元NHK職員として恥ずかしいとOBの方々と声を上げているそうです。
シールズの登場をうれしく思っていたので、シールズの内山さんの話は魅力的でした。シールズは元々は民主主義について勉強するために集まったグループで、デモではデモについてのベテランの方にお世話になったそうです。特に印象に残ったのは「組織化しないのは、シールズは自由と民主主義を一番大事にしているので、組織化すると、上下関係が出来て、どうしても上位下伝になり、自分で考えようとはしなくなることを恐れるから。」「一人一人が勉強し話し合ううちに自分で考えることが大事!」。
「これからも普通の若者が関心を持ちやすい伝え方で、このことを伝えていきたい。」そうです。
「ママの会や高校生のグループなども立ち上がり、閣僚の失言や汚職が続く今、政権の支持率は下がっており、生易しくはないが、政権交代の芽はある」「人を動かす言葉は勉強することから産まれる」との永田先生の言葉に、元気をもらい、人に上手く伝えられない自分の勉強不足をも感じました。
とても良い会でした。
田辺雪子