わたしのまちの川調査

井の頭公園から流れる「神田川」中野区では表情に乏しい!?

 7月18日に、毎年恒例の「川調査」を生活クラブ運動グループの仲間達と行ないました。昨年までの3年間は中野区の北側を流れる妙正寺川で行ないましたが、深堀の工事などが続いているため今回は南側を流れる神田川にスポットを当てました。
 当日は曇り空で涼しく調査日和。上流の方南町辺り(駒が坂橋、向田橋、和田見橋)からと、下流の小滝橋から(末広橋、伏見橋)取水し、宝泉寺で一斉に試薬でパックテスト調査をしました。驚くべき事に、今回は全地域の水がCOD(化学的酸素要求量)8以上という結果が出ました。(CODとは水中の被酸化性物質量を酸化するために必要とする酸素量で示したもの)つまり有機物が多く、妙正寺川より水質が汚染されてるようです。 今回一番不思議だったのは、東京都の一級河川なのに、管理する区によって趣がぜんぜん違う事。以前武蔵野市、杉並区、中野区、新宿区と神田川に沿って歩いた時にも、中野区が一番「生物の多様性」にも遠く、川への「愛着」も感じられませんでした。 上流には見られた「多様なミズクサ」「コイ」「セキレイ」「カルガモ」などもほとんどいない、川の両側の遊歩道の整備も遅れている印象でした。他区は、住民のボランティア組織をうまくサポートして楽しい空間を作っています。川に入れなくても、親水空間として住民が関われたらいいですね。