小野寺さんの傍らでは遊佐の美しい田園風景が映し出されていましたが、お話は62歳の現在までの一代記でした。農家の長男に生まれ、逃げられずに農業高校に進み、就職率100%の境遇のためやんちゃな学生生活を送り、卒業後は青年団にのめりこみ全国をまたにかける生活を10年、地元に戻ってからは農業の傍ら議員、そして町長と活動を続けてきた日々を、ユーモアと方言を交えてお話くださいました。
特に印象深かったのは、若者の政治離れについて嘆くだけでなく、積極的に実践していることです。中高生対象の少年議員を選挙で選び、予算も付け、議会を開いて意見を聞き実行していることです。6年続けたら子ども達の意識が変わったとのこと。自分の住んでいるまちについての自分達の意見が、実現していくなら楽しくなりますよね。6年続いており、最近では「議員に頼むより、少年議員に頼むほうがよい」などという声も。
「青少年育成保護条例には反対、青少年活動推進条例を作るべき」と言う意見には大いに賛成。保護する存在ではなくともに活動する仲間として、子ども達が活動しやすい仕組みを作らなくてはと改めて思いました。 大橋美紀