この農薬はどこで食材にあるいは食品に含まれるようになったか、日本側も中国側も調査の結果各々自国の責任ではないとしている。使用された農産物等の生産過程や食品の製造過程の要所要所の検査が行われていない以上どちらの責任かは水掛け論となるしかない。
しかしながら少なくとも日本で生産され製造される食材や食品については生産時、製造時、完成後などにしかるべき検査を行うことによりより品質を保証することができ、安全性を確保することが可能である。ただし抜き取り検査となる場合もあるので100%安全性を保証するものではない。
中国餃子などを安いあるいは簡便であるがため学校給食に使用した例が問題になった。学校給食の食材や食品を事前に検査しないで使用するなどは言語道断である。悲しいことに現代は口にするものはすべて疑ってかからなければならない時代になってしまった。
さて一般に乳幼児の食育が重要であることは認識されている。30年以上前?子供達が小さい頃じん麻疹?などのアレルギーが出たため妻が生活クラブ生協に入り、無農薬野菜や添加物・保存料フリーの食料を購入し、さらには自ら遠方の農家で現地調査に行くなどの活動に参加し、農産物の安全性を指導・確認するようになったと子供達は言っている。
一般に子供達が大人になり子供を作って乳幼児から児童を育てるとき、農薬や添加物等が含有する食物を摂取して中毒を起こしたり、ガンなどの病気になったり、障害児や奇形児になったりする可能性がある。そしてここで重要なことは皆がこのような目に遭うことを一般の人たちに理解させる必要があることである。
中国のギョーザなどの輸入品の中毒事件はほんの一例に過ぎず国産品も問題がないわけではない。
ここでとくに感じるのは中野ネットの会員に乳幼児も含め子育て中の若い母親が少なく、この面の意識が低いことが感じられる。この際もっと積極的に活動の範囲を広げ乳幼児の食に気を使わなければならないことをPRすべきである。
また行政も食物の安全について積極的に取り組んでいるとは思えない。ちなみに一般に食料を買う商店やスーパーやコンビニ、またレストランやファストフードの料理などでも何が加えられているか不明で行政は食の安全のために何をやっているのかと思う。
生活クラブ生協の農産物を含む食料・食品に対する取組みも、国内の農家と懇談して現場調査して確認しているのはよいが、コストはかかるがより安全を期するため不意打ち現場検査や調達品の事後検査を定期的にやっているのかなと疑問に思っている。
製造業では一般に製造中の検査と完成品検査と供用後の品質保証(期間は限定)を行っている。発注者や購入者・使用者は常に性悪説でものを見ないと被害と責任は自分にかかってくる。
以 上