リユース食器の試みの最初は、中野区のごみ減量を考えるならまずイベントごみの減量を実践しようと、中野区廃棄物減量審議会の有志によって始まったものです。
イベントごみの減量作戦はただ実行あるのみ!と開始されました。リユース食器を(財)人間・環境フォーラムから借り受け、地域の児童館からもお皿や箸を借り、洗浄するところも何とか確保して、と計画していたら思わぬところからクレームが!!中野区の保健所から、「まつりの食器は要綱で「使い捨て」に決まっている」、「洗って使うなんてもし食中毒でも起きたらどうするのだ」・・・と。そこで、急遽区民の皆さんには『マイ食器持参』を奨励しつつ、説得を続けたそうです。
当日は使いまわさないこと、洗浄はお湯でしっかり洗うことなど、ルールを決め実行委員会でもアピールして、何とか出店することができました。そして3年。このリユース食器のお店から500個単位で借りるお店もでき、また文化短大のご好意で学校の洗浄機を使わせていただくことで、安全に活動が行なわれてきました。でも実際に中野まつりのごみの減量につながったのか?
今年は、模擬店コーナーだけでなく、まつり全体に波及させたいと中野区の関係部署の方々と懇談を持ちました。もちろん『ごみゼロ都市なかの』を目指し、環境の国際規格「ISO14001」も取得した中野区です。まつり実行委員会でも提案したいと前向きなお答えでした。
ただ今年はすでに予算も決まり動き出しているのが現実です。もっと早い時期からの働きかけが必要だったのかもしれません。来年に向けて「中野まつりごみ減量委員会(仮称)」を立ち上げるときに来ているようです。
折しも、この10月からごみの分別方法が一部変わります。今期の廃棄物減量審議会では、区民のごみの有料化が検討されています。(9月11日午後2時〜区役所第2委員会室)
ごみの有料化の目的はゴミの減量のはずです。税金を2重に払うことになったにもかかわらず減量が進まないなんてことにならないよう、しっかり見ていきましょう。
大橋美紀