「みんなでつくる みどり豊かな中野のまち」に参加して

NPO法人中野・環境市民の会主催の講演会

日時:3月8日(日) 於:東京都生協連合会館

私が参加している環境NPOの講演会がありましたので報告します。

1部:「みどりの基本計画」からみる中野のみどりの現状と今後

中野区環境部環境課 環境・緑化推進係 係長の酒井敦さんからお話を聞きました。中野区のみどりの基本計画は2001年に策定、2009年に改定、2019年にも改定されています。その都度、実態調査をしていますが、緑被率は年々減ってきて、1998年(平成10年)は16.37%だったそうですが、2016年(平成28年)には16.14%になっています。地図で見ると北部には若干まとまった緑がありますが、南部にはほとんど見当たりません。公園と神社の緑は増えていますが、集合住宅・屋敷林・その他が減っています。次回のみどりの基本計画改定は、2028年度で2026年度に実態調査をするそうです。2027度・2028年度にかけて、意見募集やパブリックコメントが実施されるそうですので、皆さんも是非、ご意見をお寄せてみてはいかがでしょうか。

中野区は、2021年10月27日に「中野区ゼロカーボンシティ宣言」をしています。みどりは地球温暖化の低減にもつながっています。中野区の政策としては、「省エネルギー設備の設置を補助」、「中野の森プロジェクト」、「緑化計画制度」、「保護指定樹木等制度」「生垣等設置助成制度」「なかのみどりの貢献賞」などを行っているそうです。詳しくは区HP(https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/)をご覧ください

 

 2部:ちいさなちいさな緑化がまちを変える!

株式会社チームネットの甲斐徹郎さんからお話を聞きました。

1.はじめに豊かなまちの環境が生まれる基本原理として、「イワシの群れの原理」に学ぶとし、沖縄の備瀬集落(200世帯)の映像を見ました。土地柄台風が多くその対策として家の周りに木(フクギ)を植えてきたそうです。各戸ですることで、きれいなみどりのマス目状になっていました。これは「自己組織化」といって無秩序な状況の中に、外部からのコントロールを受けずに、自律的に秩序が形成される現象だそうです。自己組織化は①個の主体性②主体と主体の関係③関係の連鎖が必要です。これがなくなると個々の家が自己完結型になり、まちをみどりでつなぐ活動はなくなり、無秩序化してしまうそうです。

2.次は甲斐さんが関わった桃園町会のまちなか緑化プロジェクトの事例です。桃園町会の緑化はまさに「自己組織化」で生まれました。公園花壇の管理をしていた町会環境保護部の有志「ひまわり」が2009年に東京都公園協会の東京都都市緑化基金を使ってまちなか緑化プロジェクトに応募したのが始まりでした。「ちいさな取り組みでまちをかえる」をテーマに3日間甲斐さんのセミナーを受け、緑の効果(涼しさ)体感から、まずは自分の所からはじめイメージをみんなで共有し、向こう三軒両隣で三軒連なることを条件に参加者ワークショップをおこないイメージを出し、プロの緑化計画スケッチをもとに植栽、網かご、プランターなどの設置をしました。最初の4年間は専門家のフォローもありましたが、その後は自己管理しているそうです。講演会に参加された桃園町会の方々は、このプロジェクトをリードされた甲斐さんと再会してとてもうれしそうでした。緑の冷感効果とまちのコミュニティについての話もありほっこりしました。温暖化が進み猛烈な暑さになっている中、まちなか緑化で「自己組織化」して広がると良いなと思いました。(田辺雪子)