その容器プラがどのように資源化されるのか見に行こうと、中野ネットで見学会を計画しました。
中野区民が分別した容器包装プラは、中野区が収集・運搬をしてまず中間施設である、トベ商事(足立区)に運ばれます。
そこで、また手作業で金属やその他プラ、汚れのひどい物が分別され、圧縮・梱包(1㎥の固まり、これをペールと言います)保管されます。ここまでの費用は中野区の税金でまかなわれています。
この先が容器包装リサイクル協会の管轄になりますが、今年度中野区の容器包装プラの70%は新日鉄君津製鉄所でケミカルリサイクルされます。(残り30%は秋田エコプラスティックで焼却灰と混ぜエコプラスになり田んぼのあぜ道に使われている)
君津製鉄所はとても広くプラスチックリサイクルはほんの一部でした。
リサイクルの事前処理工程
(中間施設から運ばれた)ペールを再び開梱破袋し、
手選別→粗破砕→機械選別→PCV除去→二次破砕→減容成形で 3cmくらいの筒状の造粒物を形成
これをコークス炉に石炭と一緒にいれ熱分解処理がされると、
・20%のコークス(高炉に投入し、製鉄のために使われる)
・40%の炭化水素油(製鉄所内の化成工場でプラスチック製品の原料になる)
・40%のコークス性ガス(製鉄所内の発電所で利用される)
プラスティックを焼却するよりはるかにCO2削減効果もあり、資源に戻るのです。不純物が除かれるだけでリサイクル率は91%なり、これはわが社の特許ですと、案内をしていただいた方は胸をはっていました。
現在コークス炉に入れるプラは1%にすぎないのですが(石炭が99%)、年間6万tを処理。23区では中野、品川、千代田、港、杉並区等からもここに来ていて、7.5tまでは受け入れが可能との事です。新日鉄の5つの製鉄所でプラスチック再商品化設備があり、全国の四分の一をリサイクルしているそうです。
このリサイクル費用は自治体4%、製造者96%の負担になっています。
きちんと分別すれば、リサイクルされているようですが、リサイクルにもお金はかかります。まず、リデユース(排出抑制)ですね!