1995年家庭ごみの6割もあった容器包装ごみのリサイクルを促す目的でつくられた容器包装リサイクル法(容リ法)。この法律により消費者は「分別排出」、自治体は「分別収集と選別・管」、容器包装をつくる事業者は「再商品化する(リサイクル)」とそれぞれの役割が決められました。その後2006年に法改正されましたが一番費用がかかる「分別収集と選別・保管」が自治体の負担となっているため事業者は大量生産をやめず、プラスチックごみは増え続け、それを資源化することで自治体の財政を圧迫しています。 2012年に改正される「容リ法」に、容器包装をつくる事業者の費用負担等を盛り込むように、署名活動を行いました。多くの方々から頂いた署名と共に、「容リ法の見直しを求める意見書」を2011年3月14日の中野区議会環境特別委員会に提出しましたが採択されませんでした。
3R全国ネットの活動に賛同する私達は引き続き、「容リ法」の改正に向けた活動を行い、国に対しても全国から 90 件、394,165 筆を提出しました。東日本大震災・福島原発事故があり、首相の交替など多くの問題を抱え、揺れに揺れている国会で、請願の採択は危ぶまれていましたが、8 月31日に「容リ法の見直しを求める請願」が国会で採択されました! 今後、容リ法の見直しが前進すると考えられます。そうなれば容器包装の分別収集・選別保管などの資源化にかかる経費についても、自治体の負担は大幅に軽減され、事業者はよりリサイクルし易いものへの努力をするものと考えます。>■■■請願事項は次のとおり■■■
1.容器包装リサイクル法の役割分担を見直し、分別収集・選別保管の費用負担のあり方を検討する。
2.リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)を促進するため、次のような様々な課題への対応について検討する。
①レジ袋など使い捨て容器の発生を抑制し、リユース容器の普及を促す。
②容器包装リサイクル法の対象範囲を拡大する。
3.製品プラスチックのリサイクルを進める仕組みのあり方について検討する。
中野区では容器包装リサイクル(容器包装プラスチィク・ペットボトル)に6億5千万円(2011年度予算)の経費をかけている費用負担も軽減されるはずです。
署名活動に協力していただいた皆さまに感謝するとともに、これからもごみの減量とリサイクルのあり方について検討していきます。引き続き今後の動向等もお知らせします。