東京・生活者ネットワーク 2013新春の集い 「福は内!プルトニウムは外!」

1月30日中野サンプラザにて開催されたアーサー・ビナードさん(1967年アメリカミシガン州生まれ。詩人・随筆家・翻訳家)の講演に参加した。

 髪の毛は石けんで洗っているという45歳のビナードさん。ビナードさんのお話は、けらけら笑いながら原発と言葉の本質、そして物理の勉強までできてしまっていたという驚きの内容で、聞けなかった人は残念でしたというものでした。

  今巷ではオリンピック誘致に躍起になっています。これで福島を忘れろってみたいに。「2012年ロンドンでの感動を次は日本で!」と言っていますがこれはよく考えるとおかしい。2016年のリオネジャネイロに日本は参加しないのではないか?と思えてしまう。言葉って大切ですね。

 演題の「福は内!」これは納得ですが、「プルトニウム(鬼)は外!」ってなんでしょう。1942年プルトニウムを作り出してから今まで、世界中で原発事故はおこり、プルトニウムは世界にあふれています。だから「プルトニウムは外!」なの??外って何?

  プルトニウムはとても害のある物で、何時まで経ってもなくならない物。原発は核兵器を作るのにプルトニウムが必要だからあるので、電気を作るためのそれを動かしているのではない。平和利用という言葉のまやかしで無頓着にならされてる。

 原子炉は核分裂反応装置なのに、炉なんて言うと何かほのぼの温かそうに感じてしまう。福井の原発に「もんじゅ」なんて仏教徒にとって大切な名前をつてごまかしている。これも言葉のまやかし。ごまかしにのってはいけない。

 英語の「Atomic Bamb」「Nuclear Weapon」の日本 語訳は、原子爆弾と核兵器で、これは、原発を推進したい人たちの言葉をそのままに訳しただけ。広島に行った時に、広島の人がどう表現するのかとても関心があった。「ピカドン」は広島の人たちの実体験から生まれた言葉・・・非暴力で戦うには言葉が大切!

 原発の推進はアメリカ市民の税金を使って、アメリカのごく一部、陸軍とホワイトハウスの核関連で儲ける人たちが行っていて、アメリカ国民の99.99%は知らない。日本でも同じこと。国民の税金を使って、アメリカの言うなりになっている一部の人が儲けている。広島と長崎に原爆を投下した事も戦争終結のためだったとメディアで流され、教育でもそう教えられていて、ビナードさんの「じいちゃん」たちは、そのことが自分の皮膚 のように溶け合っていると言っていました。教育とメディアの大切さ、それを見抜く感性が大切なことを学びました。

参加した方々のの感想です。

 最近参加した数々の学習会等では、事態の深刻さや解釈の違いに落ち込んでいましたが、節分の厄払いと笑いとで、困惑した思いを一気に吹き飛ばした気持ちです。ある意味ガス抜きが出来て良かったです。ビナード氏の語りはソフトで軽快で笑いを誘いますが、人間のおごりに警鐘を鳴らす言葉の重みを感じます。それと大切なことに鈍感になっていることに気づかされました。        (S・I)

 

五輪招致のコピーの話から、核開発・げんぱつの歴史まで、「言葉」という視点から鋭く、そしてユーモラスに語ってくださってあっという間の2時間でした。

                (K・K)

なお当日の模様は東京・生活者ネットワークのホームページで見ることが出来ます。