石原良純氏講演:「空を見よう、お天気キャスターから見た地球環境問題」

2010年11月18日 15時47分 | カテゴリー: トピックス

中野区主催:なかの環境行動月間 講演会

11月7日、リサイクルプラザにて首都圏エネルギー懇談会から派遣されたお天気キャスター石原良純氏の講演を聞きました。
数年前、同エネルギー懇談会から派遣された北野大氏の講演が、原子力エネルギーを奨励・応援する内容だったという事で強い危惧を抱く友人の話もあり参加しました。
まづリサイクルプラザ側から「中野区の家庭部門のCO2排出率は全国平均13,8%に比べ48%と非常に高い。区民はCO2排出削減に努めてほしい」旨の要望があり、続いて首都圏エネルギー懇談会の制作ビデオが上映され[東京都の電力自給率はわずか10%、足りない分の半分を福島、新潟に依存しているがその8割は原子力発電である]との説明、配布パンフには原子力発電はCO2を排出しないと明記されているが、今回は原子力発電推奨の言及はなかった。これは前回の北野氏への批判の声が効いていると取れた。
続いて本命の石原氏の講演。
ダークスーツで登場した石原氏、思いの外、派手さはなく語り口はまじめで明るい。
今年は夏が長引き季節の進行は遅くれている…と始まり、今夏の猛暑に参った人が多かったが、自分は暑さを受け入れ、夏は夏らしく冷たいビールを飲むのを楽しみ過ごした。テレビは自分の真面目な発言はカット、ずっこけ話ばかりオンエアする…等々、時々気象の話も入るが、脈絡ない前段が延々続き「いったいどういう話になっていくんだろう?」と本気で心配になる。
自分が気象予報士になった訳は、「空を見るのが好きで…」という話をお天気キャスターの森田さんに話すと、気象予報士受験を勧められた。空や雲だけでなく一般気象学(気象の根本は太陽・地球・水・空気である)や法規の勉強はこれまで縁のなかった知識を広めた。雲や空が好きで勉強して資格は取ったが予報士として仕事をしようと思っていたわけではない、しかし今お天気キャスターの話を引き受け、空の楽しさを伝えるのが喜びになっている。と語るが…又脱線、最後まで環境を強調せず、よもやま話に時々環境をからめ終了。終了後、「話の内容が全く解らない」との質問の声が上がったほどの今回の講演。確かに異質の環境講演だった。が質問への回答も含め、聴き終えての感想は何故か「なかなか味のある講演だった」だ。そして今回の講演の意図を以下の言葉から私なりに受け止めた。
[皆さんも興味のある事を楽しんでその中で学び生活してください。地球環境問題といっても一つが皆連鎖している、それは何故なのか考えよう。例えばエネルギー源、これにも各種ありそれぞれ利点・弱点がある。原子力といってもプルサーマルと高速増殖炉とでは全く違う、違いを知る、長所短所を知る、そして判断する。判断には自然科学や新しいテクノロジーの知識も必要だ。問題には自分で学び判断する力を身につけることが大事だ。判断するには統計や証明…長い時間を必要とするものもある。気象学は学問としての歴史が浅い。気象に関する疑問、環境問題との関連等に自分はまだ確信を持って答えられない事が多い。しかし今日気象学を解明する為の学問・技術の進歩はめざましい、研究を重ね続けることが必要だ。]
つまり「環境にしても何にしても答や判断は自分で学びとりましょう」が本講演の結論だったと私は受け取った
A・K