私たちが本当に欲しいのは中身です!容器ではありません。

10月7日、容器包装の3Rを進める全国ネットワーク主催の「2Rを促進する請願署名運動 キックオフ集会」に参加しました。

「次の容器包装リサイクル方の改正ではリサイクルよりも大切なリデュース、リユースを促進する法律をつくろう!」と羽賀育子さん(3R全国ネット副運営委員長)の挨拶があり、

基調講演では京都大学大学院経済学研究科教授の植田和弘氏が「リサイクルを免罪符にしてはいけない、排出抑制とリユースをダイナミックに進めよう!そのためには税負担の「見える化」をし、企業に環境税を掛けたり、飲んだ人が自分の責任でペットボトルの処理費を払う受益者負担を導入するべき」と語りました。
ついでこれまでの経緯とこれからの提案について話されました。
経緯
① 1980年後半、急増したプラスチック製容器が埋め立て処分場を圧迫したため、ごみの6割(の容積)を占める容器包装をリサイクルしようと「容器包装リサイクル法」が1995年に制定されました。しかしリサイクル費がかさみました。
②リサイクル優先の法律を発生抑制優先の法律にかえようと2003年に「容リ法改正全国ネットワーク」を立ち上げ、100万筆の請願署名を国に提出しました。
③2005年6月の「中間まとめ」には“生産者責任(EPR)の強化による発生抑制が盛り込まれましたが、10月の日本経団連など経済界の猛反対でEPR強化が反故にされ2006年1月の「最終とりまとめ案?」は不十分な答申にとどまりました。その結果、今では事業者の再商品化費用は417億円(20年度)市町村の分別収集費用は約3000億円に達しています。
これでは、社会全体の大量生産、大量消費、大量廃棄の構造がが変わらないので、リサイクルを頑張れば頑張るほど自治体の税負担は重くなり、CO2も増えて温暖化が心配。
提案
「ごみを減らす=Reduce」と「何回も繰り返し使う=Reuse」という2Rを進めなくては!
 来年に予定されている容器包装リサイクル法の改正に向けて
● 容器包装の分別回収・選別保管費用のあり方を見直すこと
● 2Rを促進する具体的な対策をとること
を求めて、請願署名活動を始めることになりました。
詳しくは容器包装の3Rを進める全国ネットワークのホームページで(アニメが可愛いですよ)
- http://www.citizens-i.org/gomi0/2r/anime.html

全国で60以上の団体が賛同しており、国会からも民主党・共産党・公明党・みんなの党の議員が出席し、自民党・社民党議員からもメーセージが届けられました。
中野区では中野・生活者ネットワークを含む多くの団体が連携し「容器包装の2Rを進めるネットワーク・中野」として国への請願と区への陳情を進めて行きます。署名活動にも是非ご参加下さい。
問い合わせは中野・生活者ネットワーク:TEL/FAX3389-2488です。