わたしのまちの水辺調査〜妙正寺川の水質調査  7月19日

2008年8月7日 16時44分 | カテゴリー: トピックス

コンクリート3面張りの川に、スズメの水浴び、カルガモの親子が

太陽の日差しの強い梅雨明けの日、中野区生活クラブ運動グループ地域協議会主催の川調査に、参加しました。
参加者大人10名、小学生1名で2グループに分かれて上流と下流から自転車で移動しながら鷺宮駅〜白鷺橋→太陽橋→千歳橋→新道橋←水車上橋←せせらぎの里の池の計6ヶ所で調査を行いました。現在護岸改修と河床掘削工事の真っ最中で昨年とは違う場所で調査しました。以下調査結果です。
 人は1日1人当たり約10gの窒素をし尿または生活雑排水として出している。また、様々な生物も死ぬとその体を形づくっている有機態窒素が水中にいろいろな形で溶け込む。この窒素はリンとともに湖沼や河川を富栄養化し、プランクトンの異常発生などの原因となる。水中の硝酸イオンは、アンモニウムイオン、亜硝酸イオンの酸化によって生成し、酸素の多い水中に安定的に存在する。この川の硝酸態窒素はおおむね川の下流の汚れた水の値を示しているが、新道橋だけは川の上流のきれいな水の値を示している
 アンモニア態窒素は、雨水と同様のきれいな値を示しているが
 亜硝酸態窒素は水車上橋で大きい値を示していることから、この辺りで家庭からの排水が直接川へ流されている可能性がある。

 COD(化学的酸素消費量)
水中の酸化されやすい物質(主として有機物)の酸化により消費される酸素量をあらわす。太陽橋・千歳橋とせせらぎの里は雨水と同様のきれいな値を示したが、これは湧水が妙正寺川に流れ込んでいることによるものと考えられる。それ以外は川の下流の汚れた水の値を示した。
 リン酸 
水中のリン酸は生物体の分解により供給されるが、生活排水や化学肥料など人間活動の影響により濃度はふえる。人間は1人一日当たり約1-2gの全リンを環境中に排出しており、生活排水対策が必要である。白鷺橋と新道橋は川の下流の汚れた水の値を示したが、それ以外は川の上流のきれいな水の値を示した。調査をしていた所、川沿いの家の人が「通常は水量も少なく見た目はきれいな水が流れているが、大雨が降ると水量が増え、ものすごく臭い臭いがする」と話していた。次年度、工事終了後の水がどのように変化しているか調査を継続していきたい。
 妙正寺川は、妙正寺池の湧水に源を発し、沼袋台地と南に隣接する野方台地の間を流れて神田川から隅田川と合流し、東京湾に注いでいる。地上に降った雨は、数少ない緑地から地下に浸透し、わずかな湧水となって妙正寺川の一部で見られる。地上の緑地を増やすなど、雨水の地下浸透をすすめることで中野区の水循環システムを本来の姿に復元していくことが望まれる。
         参考:全国水環境マップ実行委員会事務局 高橋克彦氏による分析