西武新宿線立体交差事業の説明会(その3)

新井薬師駅・沼袋駅周辺まちづくり

沼袋駅北口
沼袋駅北口
 1、まちづくり計画

(1)概 要

まず配布資料「西武新宿線まちづくりニュース特集号」により西武新宿線沿線まちづくり計画(中野区 平成21年11月)の策定結果が示されました。ただし交通環境の改善や地域防災性向上を図るため駅前広場やアクセス道路などの基盤施設の整備計画は検討中とのことでした。

今回中野区は新井薬師前駅周辺地区と沼袋駅周辺地区の基盤施設整備方針を定めました。主要点を下記のとおりです。

①新井薬師前駅周辺地区まちづくり主要方針項目
・ 哲学堂公園、新井薬師、参詣道商店街の活用
・ 補助第220号線の整備
・ 都市計画道路と駅前広場の整備
・ 歩行者を配慮した哲学堂通りの整備
②沼袋駅周辺地区まちづくり主要方針項目
・ 平和の森公園、百観音明治寺、禅定院、氷川神社の活用
・ 駅へのアクセス道路と駅前広場の整備
・ 駅周辺の自然資源の活用
・ バスルート相互通行化

③今後の予定
平成23年度都市計画決定を目標とし、事業着手後約10年後を完成目標とします。

 2、新井薬師前駅周辺と沼袋駅周辺のまちづくりに対する提案

(1)駅周辺について

・ 両駅付近でバスの利用ができ、相互通行可能の道路整備が必要である。
・ 駅前広場や憩いの場の設置が望まれる。
・ 駅前広場やその周辺ではバス、タクシー、自家用車、自転車、二輪車の乗入れと駐停車の場所が必要である。
・ 駅構内に待合せ広場やカフェショップを設け、商店街の買い物客に繋ぐ。
・ 駅構内のバリアフリー化により車椅子を通行可能とする。

(2)商店街について

・ 商店街は買い物客を増やすためたとえば12時〜21時車両通行止めとし、21時〜12時荷物の積卸等を行う。
・ 一般にコンビニやスーパーの店の前は駐輪可能のため他の商店より買物客と売上が多い。したがって商店前の駐輪規制を撤廃すべきである。
・ 商店街の活性化の対策の一つとして同業者店舗を1か所に集中すると買物客が増加する。
・ 病院や銀行などの金融機関は1Fでなく2Fで開業するようにする。またマンションの1Fは商店とする商店街に切れ目がないようにする。
・ 商店街は、少なくとも21時まで照明により明るく、アーケードにより雨でも傘なしで、舗装して気持ちよく、買物をしやすくする。
・ 付近の名所旧跡に通じる遊歩道を整備して通行客と買物客を増やす。

(3)商店街と住宅街

・ 商店街は周辺の住民にとって買物がしやすいように、また住宅街は住民が住みたくなる、転入したくなるように魅力を工夫する。
・ 商店街や住宅街はできるだけ外見に魅力を持たせる。たとえば高さ、各階高さ、色などをできるだけ統一し、電線を地中化して好ましい外観とする。
・ 商店街や住宅街の暗い場所や人のいない場所をなくし、防犯カメラを要所に設置し、防犯対策、ホームレス対策とする。

 3、感 想

日本は少子・高齢化の社会になりつつあり人口減少が予想されます。中野区でも商店街や住宅街の魅力が減り、とくに通勤・通学が不便になると人口が減ります。しかし住宅街や商店街を魅力あるものにすれば人口を増やしあるいは変わらないようにすることができるはずです。

たとえば買物客の多い中野サンモール街、高円寺南口商店街、阿佐ヶ谷南口商店街のように歩行者天国とし、歩道はカラー舗装とし、アーケードと照明を設置することも参考になります。また住宅街の付近には公共施設、福祉施設、医療施設、金融機関、駐車場、駐輪場等を設置することが望まれます。

なお西武鉄道新宿線の乗客数の増加を図る方法として、まず地下鉄東西線の乗り入れを図り高田馬場で乗換えせずに通勤・通学を便利にすることが考えられます。

以 上